コレクション展示「諸橋轍次 中国の古典とその交流」

  • 会期:2024年9月6日(金)~2024年12月17日(火)
  • 会場:諸橋轍次記念館常設展示室

世界的に知られる大漢和辞典を編さんした諸橋轍次はどのような人だったのでしょうか。ふるさとの三条市庭月を離れ、東京大学の大学で学び研究者となった姿、大学の教員として学生と交流する教育者としての姿、そして自宅で身近な人たちに気を配る生活者としての姿。この展示では研究者、教育者、生活者としての諸橋轍次に注目します。
漢字や中国の文化、思想を研究する研究者としての諸橋轍次。その知識は多くの文献を読むことを基礎としています。その知識をあますところなく発揮した墨書を、諸橋轍次が大切に保管してきた多くの文献とともに紹介します。
諸橋轍次はある時期、自宅に俳優をめざす大学生を下宿生として受け入れていました。その大学生は後に映画やテレビなどで活躍する有名俳優となりました。展示では諸橋轍次が役者となった大学生のために記した墨書を、当時の交流の様子とともに紹介し、生活者としての姿に注目します。
教育することを楽しみとしていた諸橋轍次は、大学生との交流を大切にしてきました。諸橋轍次は学生が提出した課題を製本して大切に保管しました。また卒業する学生たちに書を贈りました。これらは教育者としての姿を示すものといえます。
諸橋轍次が大切に保管してきた資料や原稿、墨書をとおして、さまざまな資料を読む研究者、身近な人に気を配る生活者、学生と交流する教育者の姿に注目したコレクション展示「諸橋轍次 中国の古典とその交流」は、12月17日(火)まで開催しています。この機会にぜひご覧ください。

展示風景